小論文

小論文を制限時間内で仕上げる方法【ネタを用意しておきましょう】

試験会場で小論文を書く人「60分で、800字の小論文書かないといけないなぁ…。間に合うかなぁ…。何かコツがあったら教えてほしいなぁ…。」

 

こういった質問にお答えします。

✓本記事の内容

①制限時間内に計画的に文章を書くことができるようになります。

②文章の構成を上手に行う事ができるようになります。

 

※10分ほどでこの記事は読み終わります。10分後には、あなたは制限時間内に上手に文章を仕上げることができるでしょう。

 

制限時間内に書く方法

まず、私が書いた次の文章をご覧ください。

 

『美神』感想                              

三島由紀夫の『美神』は世間では評価の低い作品とされている。奥野健男氏は「してやったりという作者の得意顔ばかりが目立つ作品で、文学的志しが感じられない」と評し、東城徳幸氏も「総じて評価の低い作品」と評している。こうした低評価の原因として第一に挙げられるのが、アフロディテ像の背丈が三センチ伸びるという非現実的な現象の疑問が、解決されることなく話が完結されるということである。佐藤秀明氏はこの点に関して、「この不可思議は埋められぬ空所であり、語り手と読者の能力を超えている。(中略)にもかかわらず、両者に読解の責任を負わせたかのように見せかける力が働」いているとし、この答えのない読者の能力を超えた疑問が、奥野氏の言う「してやったり」であり、読者に読解の責任をを負わせることが、「評価の低い作品」へと繋がっていく。
しかし、こうした読者に読解を投げかけるということは、悪いことなのだろうか。また、非現実的なことを作品に書くことは悪いことのなのだろうか。「身長が伸びるという有り得ないことが起きる」、「読者に解釈をまかせる」という特徴を持った作品が、『美神』以外にも存在する。
冨樫義博の『ハンター×ハンター』である。『ハンター×ハンター』には、さまざまな謎や伏線が存在し、読者は日夜、その解釈に精を出す。例えば、「ハンター×ハンター速報」などでは、「ゾルディック家と幻影旅団との関係」についてや「ジャイロ」についてなどの議論が見られる。ここでは答えが出ないことについて批判するようなことはない。また、ゴンがネフィルピトーを倒すために、自らに制約をかけて、急激に成長する(髪と身長が伸びる)ことについて、「そんなことは有り得ない。卑怯だ。」とか、「冨樫のしてやったりだ」などといった批判はまったく存在しない。『ハンター×ハンター』で批判があるのは、「いつまで休んでるんだ。早く描け。」や「絵コンテみたいな絵を載せるな。もっときれいに描け。」といったような冨樫氏のやる気に関してのみである。『ハンター×ハンター』の読者は、『ハンター×ハンター』をフィクションと捉え、それを充分に楽しんでいる。三島の『美神』も同じではないだろうか。
実は三島自身が小説とは何かということについて言及している文章が存在する。それが三島の遺作『小説とは何か』である。三島はこの文章の中で、民俗学者・柳田国男の『遠野物語』の幽霊に関する記述を取り上げ、小説とは何かということについて解説している。柳田の話は、佐々木氏という人の曾祖母が亡くなった時に、祖母と母が囲炉裏で火を起している時に、曾祖母の幽霊が出て、曾祖母が着ている着物の裾が炭取(炭籠)にあたって、炭取が回るというものだが、三島はこのエピソードを引用し、「この中で私が、『あ、ここに小説があつた』と三嘆これ久しうしたのは、『裾にて炭取にさはりしに、丸き炭取なればくるくるとまはりたり』といふ件りである」と述べている。三島は、幽霊が触れた炭取がくるくる回るという非現実的な現象に小説があると考え、「小説に告白をしか求めない人は、言語表現が人に強ひる内的体験といふものを軽視してゐるのである」と批判している。小説は非現実を描くものなのだ。非現実的なことが起こる『美神』を「文学的志しが感じられない」、「総じて評価の低い作品」と考え、楽しむことができないのであるなら、『ハンター×ハンター』の「幻影旅団編」・「キメラアント編」・「暗黒大陸編」を読んで、「非現実とは何か」、「作品解釈とは何か」を勉強していただきたい。フィクションをよりよく楽しむことができる。(1489文字)

 

『美神』の感想を書く時の私の心情をご覧ください。

 

 身長が伸びる?現実的にありえるのか?
確かそんな話がどっかにあったような…。
ん、あのマンガだ!! あのネタで行こう!!

 

といった発想で、先程のような文章を仕上げました。 字数が1500字ぐらいなので、90分くらいかかりました。(出だしが一番時間がかかりました)。

今回書くにあたって、私が文章に入れようとしたネタは2つあります。

①『ハンター×ハンター』のゴンの身長が伸びるエピソード

②三島由紀夫が現実的にはありえない現象を小説であると言ったエピソード

 

こうしたエピソードを事前にある程度作っておくと、課題が出された時に、それに合わせて文章を作成することができます。

この方法は、その場で書く小論文の際の有効な手段となります。

 

用意するネタについて

用意するネタに関しては次に2つの事を念頭に作成して下さい。

①自分が志望する学科に関わるネタ
 例:外国語学科なら、外国語に関わる自分が思った疑問(その答えも作っておく)や、外国語を学ぶメリット(オリンピックを絡める)

②過去問で出題されているテーマに使える鉄板のネタ
 例:「グローバル化がもたらす影響(利点や難点)について、あなた自身の考えを述べなさい」(昭和女子大学 AO 2015年国際学科)→グローバル化について考えをまとめておく

 

小論文は書けば書くほど上手になりますが、こうしたネタを用意しておいた方が、さらによいでしょう。

 

まとめ

最後にまとめです。

入試会場に行って、小論文を書く場合は、事前にネタを用意しておいた方が、絶対に有利です。

学科に関するどんなネタでもかまいませんので、ノートに作っておきましょう。

 

 

告知

三島由紀夫『美神』の課題

『美神』の作品論や感想、比較論などなんでもかまいません。11月30日までに出したい人は400字程度で書いて下さい。

 

 

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